それでも新書を扱うのだ

昨日に引き続き、新着本のアップ。新書である。
新書は文庫同様、1冊ずつ考えると、単価が安いのでほとんどもうけにならない。しかも、アップするのに「ひとこと」を書き込まねばならず、手間がかかる。しかも売れない。
しかし、新書を扱うのである。新書1冊を送料300円にもかかわらず、買って下さる方がいる。きっと探していらしたのだろう。うれしい一瞬である。

新書といえば、岩波、中公、講談社、ちくま、最近では集英、新潮、PHP、平凡、文春……思いつくままあげても、いろいろあります。
最初にこの判で出したのはどの出版社でしょう? 岩波?
答えは、冨山房。『冨山房百科文庫』が最初です。「新書」と名付けたのは岩波ですが。
60年以上、創刊から現在まで、児島喜久雄の一貫した装丁で通している岩波。岩波に対抗して、1点1点装丁を変えて、新たな新書ブームを作ったのが光文社『カッパ・ブックス』。(参考文献:大貫伸樹『装丁探索』平凡社刊)
今回、1冊だけ当店でもご紹介。
勅使河原宏『私の茶道発見 日本の美の原点とは』。新書とは言え、ハードカバー。
装丁は、長友啓典(K2)。「装丁」が光文社は「装訂」となっている。なぜ?

昨日発行した当店のメルマガから引用しました。
まだまだ知らない本が待っている。