ご近所の方が、私が古本を扱っていることを知り、デパート展や他店の目録を譲ってくださる。出無精・万年雑事多忙症の身としては、情報源として役立っている。
今日、お茶話ついでにいただいたのは、出版社の図書目録だった。ちょっとのぞくと、歴史・民俗学の本ばかりだ。町屋堂向きじゃないなあ、なんて思いつつ、同封のチラシ「新刊ニュース」というのを眺めていると、小さなコラムがあって、「新刊ニュースの裏だより」と題されている。No.324とあるから、ずいぶん出ている。目録の後ろにも、まとめて載っている。読んでみると、なかなかおもしろい。ひとりで出版社をやっている上、月に何冊もの新刊を出している。そのうえ、あちこちの出版社から本を送らせて古本屋に売りさばいていた男を逮捕にまで追い込む。
いや、私が知らなかっただけか。その証拠に、この裏ニュースだけ、本にまとめて出版されているのだから。
もうご存じの方はお判りでしょう。その出版社は「岩田書院」[http://www.iwata-shoin.co.jp/]。代表・岩田博氏。本の方は、『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏』、秋田の無明舎出版http://www.mumyosha.co.jp/]より刊行。(そういえば、町屋堂を紹介してくださった南陀楼さんの本も、ここから出ていた)さっそく注文したさ。比べようもないけど、「ひとり」という一点で親近観がわきました。