2円の男

平年並みの寒さに戻った。北国では「普通に」雪が降っているらしい。今まで全然降っていなかったので、たいへんかもしれない。


カナダの知人がホームステイに来るのが間近に迫り、気ぜわしい。気だけだが。食事ではどこに座らせるか? 朝ごはんは何にするか? 頭の中では英語で考えている。……カッコよさそうだが「これは英語でなんて言うんだ?」って気になるだけ。文章ではなく、単語の置き換え。


郵便局で出金し、梱包材をまとめて買う。買い過ぎた。手もとにお金を残すのを忘れていた。買い取りの着払いが払えない。あちこちに散らばった小銭をかき集め、820円を払う。残り2円。もう誰も来ませんように。


来た。助っ人・藤崎さんが来る日だった。交通費の支払いを待ってもらう。


戦後再建からの『キネマ旬報』200冊を査定中。1919(大正8)年に創刊、1940(昭和15)年に戦時統制で休刊。戦後1946年3月号から「再建第1号」として再出発。(その後、1950(昭和25)年10月に再び「復刊」として再々出発。)その再建第1号から途中欠けている号はあるものの、ほとんど揃って。2円しか持っていないが、借金してでもしっかり査定させていただきます。


かみさんの職場(認知症のご老人のグループホーム)で、突然性格が変わってしまった人が出たそうだ。前日までおとなしかったのに、突然、おしゃべりで気の強い人に変わったらしい。どうやら発症前の性格になったらしい。一時的なものかもしれないが、人の脳の不思議。