学校嫌い

 今週は、春から子どもが通う小学校の一般公開週間。ついつい先延ばしにしていたら、今日が最終日ではないか。古書会館の即売会があるが、遅れていくことにして、小学校を訪れる。


 受付があると聞いていたのだが、シルバー・人材センターからの派遣と思しきおじさまが、玄関に寒そうに座っているだけ。何も言ってくれないので、おたおたしてしまう。


 授業中の1年生の教室に入ってみる。どうやら図工の時間らしい。黒板に「はさみで丸く切ってみよう」と書いてある。厚紙に円があらかじめ描いてあって、それをはさみて切り抜いて、簡単な工作をしようというもの。


 教室に入って、子どもたちの匂いに包まれたとたん、眠気が催す。学校アレルギーが出たか。おいおい。授業の様子を観にきたってのに。店主が学校に通っていたころの思い出が、走馬灯のように頭を駆け巡る。


 次の時間は、英語。カードに書いた動物(単数)と(複数)を見せて、その発音がどう違うか、聞き取らせようというもの。


 先生は、授業内容というより、子供たちを静かにさせることに腐心している。先生という立場の人の叱り方。店主が子供の頃とかわらない。英語が新しく加わろうが。


 1時間半ほどいたが、しんどいよね、子供も。これから6年間毎日のように通うんだから。(今からそんなことを言っている……)店主はもう一度行けと言われたら、お断りする。(だから、誰も言ってないって)学校に踏み込んで、子ども本人より、親の方が学校嫌いだったということに気がついた。


 その足で、神田の即売会へ。少しは空いているかと思ったが、昼時のせいか、結構お客さんがいる。めぼしいものはないながら、8冊ほど買ってしまう。安物買いは病気だね。


 小諸そばで小休止して、小宮山書店のガレージセールへ。なにもなし。


 それにしてはいやにカバンが重いな。そういえば、自然食料品店「ガイア」で国産小麦を2キロも仕入れたのだった。パンを焼くために。