フォン・ジャリバー

季節労働者の日。しかし、それにあわせるかのように、注文はゼロ。忘年会シーズンだから、家でネットなど見ていないのでしょうか。
日中は寒さが少し和らいだので、助かる。運動不足を解消するべく、せっせと働く。
帰って、メールチェックなど。かみさんは、子どもを合唱の体験教室に連れていく。
晩ご飯の支度をして、帰宅したかみさんにバトンタッチ。店主は食べる間もなく、マンションの自治会の話し合いに出かけるのであった。大そうじ、クリスマス会のことなど。夜回りもあるしなあ。
帰ると、残り物を……君たち、きれいに食べたねえ。
百鬼園言行録』(福武文庫版)がおもしろい。即売会で200円で購入したが、しおりひもが切れていた。売り物にならないので、自分で読むに限る。
百鬼園は「ひゃっけん」を「ひゃっきえん」と延ばしたというのはまだ分かる。ほかにもある。早稲田の奥の「砂利場」にいたから、人に「砂利場の大将」と呼ばれた。じゃあ、ドイツ語訳して「a. D. General von Jalliver」。それをもう一度日本語にすると「退役陸軍大将フォン・ジャリバー」? そんなふうにして、7人の自分の分身をこしらえて、討論会を開かせている(「七体百鬼園」)。ばかばかしい。ばかばかしすぎる。