古書展に行きました。初めて。

朝、家事がずれ込み、出発が遅れてしまうが、とにかく出かける。神保町・古書組合でぐろりあ会の即売会。
先日、うさぎ書林[http://www.miyukisha.co.jp/huruhontop.html]の芳賀さんが「古書会館の即売会に行っている」と言っていて、よし自分も、なんて思ったのだ。友だちにも「なんで行かないの」なんて言われていたし。言い訳としては、デパート展と同じで、しっかり値が付いていて、太刀打ちできないのではないか、と思っていたのだ。しかし、どんな本があるか見るだけでもいいだろう。勉強、勉強。
あわてて出てきたので、組合ビルの場所がうろ覚えだ。いつもこれだ。見つからないで帰るなんて……不安になりだした頃、ああ、あった。うわさに違わぬ、立派なビル。
地下に降り、入口で荷物を預け、会場へ。黒っぽい本が多い。どうしても目が白っぽい本へ向いてしまう。勉強だから、と自分に言い聞かせ、黒いものも背中をながめる。手に取りはしないが。しかし、欲しい本は高いし、不勉強だからか、少ない。結局、かみさんが探していた、内澤絢子さんイラストの『東方見便録』(文庫も出ているけど)と計2冊のみ。とほほ。
すずらん通りなどひやかそうと思っていたが、足は御茶の水の駅へ。いきなり、古書展のはしごを目論んでいる店主である。今日は、高円寺の西部会館でも即売会が行われていることをさり気なくチェックしてあったのだ。
学生のころ下宿していたのだが、すっかり足が遠のいていた高円寺。多分、5年は来てないだろう。奇しくも昨日の大塚に続き、ここも阿波踊りの日。駅前にパチンコ屋が増えたなあ。
会館に着くと、いきなり外に本が並んでいる。少ないじゃないか。店主、素人である。脱ぎ散らかされた靴を見よ。アルミサッシをがらりと開け、いざ乗り込んだ。
いつから建っているのか。この会館は。神田とはえらい違いだ。でも落ち着く。
雑然と並べてある本を片端から見ていく。棚の間隔が狭いので、前に見ている人を抜かせない。とにかく見ていく。よごれた本が多い。手を黒くしながら見ていく。白っぽい本が多いので、手が伸びる。15冊ほど買う。演劇関係が多いか。参加しているお店によるのだろうけれど。
1時近い。立食いそばでも、と思ったが、結局、西側の商店街の中のラーメン屋『大陸』へ。安くて量が多いので若者に有名(だった)。なんと学生の頃と値段が変わっていない。ラーメン300円、カツ丼400円、野菜炒め定食500円。店内では、地元のおじさんたちが、ゆかた姿でビールを飲んでいる。店主はタンメン400円を頼む。
さあ、荷物が重いが、もうひと頑張り。高架下・都丸書店へ。昔はほんと、毎日来ていた。店の外の均一棚がお目当て。ポーランド文化雑誌『ポロニカ』第3号、300円。ほか詩集2冊買う。
今回は南側は行かず、そのまま帰る。いろいろ昔のことを思い出しそうだったので……。