絵具のにおい

恒例になってきた、千葉の実家で過ごす週末。


義妹が盛岡からきてくれたので、車で移動ができる。土曜日はおやつを持って、富津岬に海を見に出かける。公園内の池の中洲が、鳥に占拠されていた。ウミウやサギが数百羽。保護区ということらしいが、なかなか無気味な景色。岬の突端で夕陽が沈むのを眺める。


日曜日はアクアライン近くのスパ施設へ。子どもと温水プール。その後、温泉。子どもは義妹たちに任せて、ゆっくりできるはずだが、気持ちの上でいろいろ引きずっているからか、温泉が楽しめず。気持ちのメリハリが利かないと言うか。のんびりなんてほど遠い気分なんだなあ。


晩ごはんにサンマをたたいてツミレ鍋を作る。義妹は台所が生臭くなると嫌がったが、自分から言い出して後に引けず。まあ、みんなでおいしくいただきましたが。


月曜日は体育の日ながら、雨、風。亡義父が叙勲したので、収める額を買いに。小さなお店だが、額装から画材まで、かなり幅広く扱っている。額選びは義母妹に任せて、店主は油絵具の匂いをかいだり、木炭、イーゼルなど懐かしい気分で眺める。子どもに「木炭は、食パンで消すんだよ」なんて教えながら。


高校で美術をとっていたが、成績がよくなかったので、あまり思い出さなくなっていた。しかし、こうして道具を実際に眺めていると、なんともリラックスしてくる。


夕方、子どもと二人で、いつもの京成線ではなく、総武線快速で帰ってくる。仕事の終わったかみさんと合流して居酒屋で晩ごはん。