日曜日。かみさんは仕事なので、一日子どものお相手。
さて、何をしようか。まずは図書館に絵本を返しに南千住図書館へ。ここは区で一番新しいのだが、一番力も入っているのだ。佐野眞一の『だれが「本」を殺すのか』にも取り上げられている。ぜひ一度、足を運んでみてほしい荒川区の数少ない名所の一つ。子どもの本のフロアにも特集が組んであったり。今回は「ことばであそぼう」「落語」。それを見ていて気付いた。図書館と併設されている荒川ふるさと文化館で、企画展「あらかわと寄席」をやっていたことを。なるほど、文化館の企画とリンクした特集なのか。
もう足は文化館へ。入場料100円。テレビが家庭に入り込む前の昭和30年代まで、寄席がいかに庶民の娯楽だったか。多いときは200件近くの寄席が都内にひしめいていたそうだ。そして、区内にあった「栗友亭」が取り上げられている。しかし、今では都内数件。どこにあったのかさえ、人の記憶から消えようとしている……。
子供がじっとしていないので、ゆっくり見られなかった。が、町屋堂と言いながら、区内のことを知らない私には大変参考になった。今月27日までだ。もっと早くくればよかったなあ。図書館には何回も来ていたのに。
その後、自転車を流していると、「あらかわ産業展」に出くわす。区内の伝統工芸の職人さんや企業などを紹介したブースが並ぶ。自転車ベルの専門店、「東京ベル」で、回転式のベルを250円で買う。音が小さくて優しい。
荒川区民を満喫した一日でした。